★★★ パロットグリーン ★★★
ややくすんだ黄緑色。 ヒワコンゴウインコの羽根色に由来するそうです。 緑の羽根のインコと言えば、数年前から、ペットとして国内に持ち込まれたインコが野生化し集団を作っているというニュースがあり、この野生化したインコが非常に鮮やかな緑色でした。ワカケホンセイインコ(輪掛本青鸚哥)という名です。本来インド南部やスリランカに生息している鳥です。実際には、1960年代から関東地方などで野生化し始めていたと考えられているそうです。千羽近い集団になっているとかで、ちょっと怖いかもしれません。
★★★ 白緑 ★★★
白っぽい緑色。 孔雀石(マラカイト)を砕いて作る岩絵の具の緑青の粉末をさらに細かくしたものです。実際には、精製過程で水に浮き上がった粒子を集めたものを白緑、沈殿したものを緑青としていたようです。粒子が細かければ細かいほど、表面に当たる光の拡散反射の影響で白っぽく見えるようになります。 岩絵の具は日本画に用いられるの絵の具ですが、天然の鉱物から作られたものは大変高価です。最近では、人工のものも多く使われているようです。
★★★ ミストグリーン ★★★
靄がかかったような淡い緑。 “ミスト(mist)”とは、霧または靄で、fog より薄く haze より濃いものと定義されているようです。 朝靄が立ち込めた森の中のイメージの色でしょうか? 霧や靄は、微細な水滴が大気中に浮遊している事によって、視程(見通すことのできる水平距離)が小さくなる現象です。霧と靄の違いは視程の低下の程度で、気象観測においては視程が1km未満のものを霧といい、1km以上10km未満のものは靄というそうです。
★★★ 草色 ★★★
青みがかった緑色。 “草”の種類によって色が違いそうですが………。 “草”餅と言えばヨモギの葉をすり潰したものを混ぜた餅のことですし、 “草”色の“草”もヨモギの色かもしれませんね。
★★★ 苔色 ★★★
苔の色のような濃い黄緑色。 襲の色目の名で、表裏ともに濃い萌黄色。 水の豊富な日本には、苔むした古木や庭園に美を見出す独特の文化があります。“苔寺”の別名で知られる西芳寺を代表に、寺院や日本庭園の丹精込めて育てられた苔は、静かで落ち着いた空間を作り出しています。 また、屋久島や大台ケ原の原生林なども、その地面や朽ちた古木を覆う苔が見事です。特に、雨上がりの鮮やかな緑の苔の絨毯は素晴らしいものです。
★★★ 漆黒 ★★★
漆のように光沢のある黒色。 黒漆とは、漆の樹液を精製する時に鉄分を加えたもので、ウルシオールなどとの化学反応で、黒色となるそうです。 烏城とも呼ばれる松本城は、天守閣の外壁が各層とも上部は白漆喰で、下部は黒漆塗りの下見板で覆われているそうです。この黒漆は雨をはじいて壁に水がしみ込むのを防ぐ働きがあったのですが、紫外線に弱いという欠点があり、光沢がなくなったり、剥げてしまったりするので、何と毎年、塗り直しているのだとか。松本って標高が高い(市庁舎の位置で約600m)から、紫外線もバカにならないのでしょうね。
★★★ 葡萄鼠 ★★★
葡萄染の鼠がかった色。暗い灰みの赤紫。 “えびねず”とよみます。四十八茶百鼠という言葉に表されるように、鼠の付く色名は沢山ありますが、その一つです。 “東から北へと勾欄へついて眼を移すと、柔かな物悲しい赤と乾酪色の丘陵のうねりが閑かな日光の反射に浮き出してゐる隣に、二つの円い緑の丘陵が大和絵さながらの色調で竝んで、その一つの小高みに閑雅な古典的の堂宇が隠顕する。瑞泉寺山だと人が言つた。 その山から継鹿尾、鴉ヶ峰と重畳して、その背後から白い巨大な積雲の層がむくりむくりと噴き出てゐた。そのすばらしい白と金との向うに恵那、駒ヶ嶽、御嶽の諸峰が競つて天を摩してゐるといふのだ。見えざる岳の気韻は彼方にある。何と籠つた葡萄鼠の曇。 と、蕭々として、白い鉄橋の方へ流るる蝉のコーラスである。”(北原白秋『白帝城』) 白秋の文章は、色の表現が豊富ですね。『白帝城』は白秋が幼い息子との旅行について書いた紀行文です。ちなみに“白帝城”というのは、三国志に登場する蜀の劉備が亡くなった城のことではなく、犬山城のことです。
★★★ スチールグレイ ★★★
やや暗めの灰色。 金属シリーズが続いているようです。 スチールは鋼、つまり鉄を主成分として含む合金類で、鉄の持つ強度、靭性、磁性、耐熱性などの性能を人工的に高めたものの総称です。ステンレスなども含まれるようです。
★★★ アルミニウムグレイ ★★★
白みの強い灰色。 1月3日に続き、金属シリーズのようです。 アルミニウムは原子番号13、原子量26.98、比重2.70(20℃)で、展性・延性に富み、熱と電気を良く通す銀白色の柔らかい軽金属です。地殻中に酸素、ケイ素に次いで3番目に多く含まれます。加工しやすく、何といっても軽いため、アルミホイル、アルミ缶、アルミサッシ、1円玉など非常に身近に使われています。 < 前のページ次のページ >
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